ⅹWIN様のXスペースに出演しました

日本・マレーシア・シンガポールを中心に、DeFi・NFTアプリの開発やコンサルティングをされている、xWINグループ様。こちらのXスペースに、当社代表の谷口一貴が出演しました。

目次

株式会社FLIGHT TIMEの設立経緯

―先日、著名な投資家である斎藤ジェームス文護さんとお話した際「やっぱりランディはすごい」と褒めてらして。ちょっとジェラシーを感じたくらいです(笑)
※ランディ‥当社代表・谷口のミドルネーム。留学生時代に教師から名前の発音が分からないと言われ、思いつきで「Randy」といったところ、そのままミドルネームになった。
谷口:とんでもないです。ようやくここまでたどり着けたという感じです。

―すごく尖った経歴ですよね。
谷口:そうですね。高校卒業したあと、海上自衛隊でパイロットの試験を受けたのですが、最終試験で「協調性がない」という理由で落とされまして(笑)。海上自衛隊には入ったのですが、潜水艦の勤務をしていました。しかし勤務する数年の間も、やはり空への情熱は持ち続けていました。


谷口:その後、退官してアメリカへ留学し、飛行機のライセンスを取得。英語もこの時習得しました。ただ当時の状況的に、パイロットとして就職することはどうしても難しく、断念せざるをえませんでした。その後は日本に戻り、さまざまな会社で経験を積んだのですが、どんな仕事もしてもしっくりこず。「いつかデカいことやってやる」みたいな根拠のない自信だけを持って毎日を過ごしていたのですが、20後半になって「このままじゃダメだ」と思って。

株式会社FLIGHT TIME代表の谷口 ランディ 一貴

―真剣に将来を考えるようになったのですね。
谷口:はい。ちょうどその頃、アメリカ時代にお世話になった教官が日本に来ていまして。お話するなかで「自分と同じように、パイロットを志望する人たちをサポートしたい」という、強い思いを抱くようになりました。元々、自己犠牲をいとわないタイプでもあったので、「自分がパイロットのステージで活躍するよりも、パイロット志望者が活躍できるステージを与える仕事ができたら、すごく社会貢献になるのでは」と、今の株式会社FLIGHT TIMEを立ち上げました。

―とても感動的ですね。すこし話が戻りますが、協調性がないとパイロットにはなれないのですか?
谷口:難しいでしょうね。私も会社でよく社員に「協働・習慣・学習」と言っていますが、「協働」は文字通り、協力して働くことです。組織ではたらく以上、どんな仕事も1人ではできませんので、助け合う気持ちが必要です。パイロットも同じで、育ててくれる教官を始め、バックオフィス、整備士、運航管理などさまざまな方の支えがあって初めて、飛行機を飛ばすことができます。若い頃はそれが分からなかったのですが、今なら「協調性が・・」と言われた意味が分かりますね。

―さまざまな経験を経て、その実感が持てたと。
谷口:はい。今もパイロットを目指す人たちに「君たちくれぐれも、自分は偉い人だと勘違いしないように。」「今のうちに、社会人としてのマナーや、コミュニケーションをしっかり学びんでください」と、自分の失敗談も交えて伝えています。

―協調性に重きを置きすぎる人は、なかなか起業はできないと思いますが。ただランディさん、経営者としての協調性はずば抜けていますよね。人との繋がりをとても大事にされていると、見ていて思います。

株式会社FLIGHT TIMEの事業展開

―フライトタイムの今後についても教えてください。
谷口:世界中で起きている、パイロット不足の解決が目標です。その目標達成のために、大きく3つのストラクチャーをつくっています。1つ目がパイロット育成。カナダやアメリカなど、我々が提携している海外フライトスクールへの留学を支援したりする事業です。2つ目がパイロットマッチドットコム。今年6月にリリースしたばかりの、パイロットを専門とした転職エージェントです。

―名前だけ聞くと、マッチングサイトのようですが。(笑)
実は、はじめはそのつもりだったんです(笑)。ただもっと自分の得意分野が活かせて、社会貢献できるサービスにしたいと思い直しまして。それでパイロットマッチドットコムの表記は「Pilot Much.Com」、MatchではなくMuchにしました。Much、つまりたくさんのパイロットが登録しているので、航空関連業からご要望があれば、すぐにご紹介できますよという意味です。パイロットに特化した「ビズリーチ」のイメージです。

この「Pilot Much.Com」は、60日で100人を超えるパイロットの方々にご登録いただきました。私は今、カナダからこのスペースに参加しているのですが、それもこのサービスが海外の航空関連企業から、予想以上の反響をいただいているからなんです。

―日本だけじゃなくて、世界中の企業とパイロットをマッチングさせるんですね。
そうなんです。特にカナダの反響が大きくて。名前は出せないのですが、カナダの大手エアラインから「ぜひ利用したいから、上層部にプレゼンしてほしい」と言われて今、来ている次第です。派遣でなく直接雇用の紹介でパイロットに特化したものは、おそらく当社が世界初ですね。

―今後、大手の航空会社から出資を受けたりとか、広がっていきそうですね。
一応、そこまで考えています。例えば航空会社単位で、毎年決まった額を出資していただいて。その代わり、当社にご登録いただいているパイロットから、ご希望にあう方を選んでいただけるとか。その方が公平を期すことができますし、パイロット側からしても、いろんな国・航空会社から選べる方が、これからの時代にあっていると思います。
日本は逆にそういうのは遅れている印象で、さらにパイロット不足が進むかもしれません。私はやはり、操縦免許をとった方にはパイロットとして働くチャンスがあって欲しいので、世界で活躍できるステージをご提供できればと思いこのサービスを展開しています。

―面白いですね。CA(客室乗務員)向けのエージェントサービスはしないのですか?
CA向けのエージェントって、実はすでにあるんですよ。あと我々もCAの就職に関する特別な知見というのは持っていないので。自身がきちんと知識を持っていて、適切なご支援もできるパイロットのエージェントサービスに、全力投球するつもりです。

―なるほど。世界中の基軸通貨としてJPYCをそこで使えるようにするのはいかがですか?
※JPYC・・・パブリックブロックチェーン上で作られた、プリペイド型の日本円ステーブルコイン
もちろん良いと思います。世界中でお金のやりとりがありますので。

―ありがとうございます。日本円が弱くなっているので、JPYCが世界中に動くプラットフォームを作っていくのはすごく良いと思います。


―さて、3つめのビジネスはなんでしょう?
「フライトアプリ開発」です。これはパイロットが訓練を受けるに伴って必要なペーパーワークを、全てデジタル化するものです。ここ3年ほど、ずっと現地調査をやってきています。似たようなシステムはあるのですが、包括的なサービスはまだないので、弊社で作り上げていきたいと考えています。最終的にはIT企業になっていくのかもしれません。

―楽しみですね。僕たちが実際にパイロットになりたいと思ったら、どうすれば良いのでしょう。フライトタイムさんに行って、申込書を書いて、カナダとかアメリカで訓練をするという流れですか?
そうですね。その方が、国内の一般的なフライトスクールより断然安く、早く免許を取れます。例えば来月から留学したいとか、そういったご要望もご相談に応じています。フライトスクールや、渡航にあたっての手続きも全てご支援しています。

海外フライトスクールの様子

―なるほど。フライトタイムは海外の信頼できる訓練所と提携をしていて、そこに我々は行くことができると。
そうです。それが当社がご提供している「パイロット留学」です。

―パイロット留学の生徒数はどれくらいですか?
2023年だけで、35人がカナダやアメリカに渡っています。今年は申し込みのペースが増えているので、50人前後になる見込みです。

―パイロット志望者が増えているというか、パイロット留学というものがあるんだっていう気づきが、拡大している側面もありそうですね。
そうですね。もうコロナも終えて2年以上経って、留学したいという想いを持つ人が戻ってきていますし。そしてやはりパイロットって人気の職業なので。そういうのが噛み合って、どんどん増えてきている感覚です。

パイロットの適性

―ちなみに、パイロットに向いているのはどんな人ですか?
谷口:色々あるのですが最終的には飛行機が好きな人間ですね。 パイロット志望者たちにこういう定性的なことを言うとポカーンとされるんですけど(笑)、この言葉の奥には色々あって。やはり好きだと、訓練で壁にぶつかっても乗り越えられるんですよ。単なる憧れとか、「トップ・ガン」観てトムクルーズがかっこよかったからって人は、もれなく続かないです。

―なるほど。
谷口:憧れで来る人って、パイロットがかっこいい職業だと思ってるんですけど、本質的にはタクシーやトラックの運転手と変わらないですよ。 目的地までお客さんや荷物を運ぶ、それが陸か空かの違いだけです。もちろんカッコいいイメージというのもモチベーションには必要ですが、そこを第一条件にして目指す人は続かないことが多いです。

―大変な仕事ですよね。
谷口:決して楽ではありません。座席に何時間も座ってないといけないし、案外体力を使います。あとフライトの前日はお酒も飲まないことが多いです。上空で突然、お腹を壊しても困るので、食事管理も大切。そういう制約にストレスを感じる人もいるでしょう。でもそこで、飛行機が好きだとか、よく空港やエアショーに飛行機を見に行ってたとか、そういう若い頃に積み重ねてきたものが、大人になって花開くというか。センスの元になるっていう感じがしますね。

ドローンパイロットの需要

―ちょっとここで、視聴者さんから質問です。
「ドローンのパイロットの世界的な需要はどんな感じでしょうか。戦争でも商業でもドローン活用が増えていて、ドローンパイロットは将来性がありそうに思います。国によって免許が違うので、世界的な育成にもビジネスチャンスがありそうじゃないですか?」
谷口:その通りだと思います。 日本は10年ぐらい前からマーケットを拡大してきて、参入企業が増えてきましたね。今後は産業用ドローン、大きな荷物や人を無人で運ぶとか、その辺りのマーケットはどんどん規模が拡大していくのではとみています。「だったらパイロットは必要なくなるのでは」と言う方もいて、話せば長くなるので今回は割愛しますが、明確な住み分けができていますので、将来的にもパイロットとして飛べる見通しです。ただ、パイロットにはなれなかったけどやはり飛行の世界に憧れはあるという方が、ドローンへ行く事例は結構多いですね。

―そうなんですか。
谷口:はい。 初期投資を回収するのにパイロットは数年間働く必要がありますが、ドローンは免許を取って一定の基準さえ満たせばどこかで就職できますし、自分で起業もできますので。空撮とか測量とかね。我々も将来的にはドローンの会社とアライアンスを組んでいくつもりです。

株式会社FLIGHT TIMEの将来性

株式会社FLIGHT TIME代表の谷口 ランディ 一貴

―今後の目指す方向についても教えてください。
谷口:チャータービジネスを展開します。カナダでジョイントベンチャーを組んで、20億規模の投資を行う予定です。そんな感じで、パイロットになりたい人、もしくはパイロットが足りない航空会社を救うためのサービスを行いつつ・・・。
実はすごく取り組みたいと思っているのが、小学生や中学生に対して、 私が費用を出してもいいから海外の留学を経験させてあげたり、飛行機や乗り物に直接触れる機会づくりです。

―意外なお話ですね。
谷口:自分が飛行機に興味を持ったのも、父が航空機の整備士で、日ごろから飛行機を見る機会に恵まれていたからなんです。そんな感じできっかけさえあれば、もっといろんな人が航空業界に携わるようになると考えています。自分はデジタル人間ですけど、今って情報が多すぎて、そういう本当に大切な生の情報に、皆んながたどり着いてないと感じます。日本だけでなく、発展途上国にも子供が勉強できない地域って沢山あるじゃないですか。日本だけでなく、世界中でそういう活動をしていきたいです。

―ランディさんなら実現しそうですね。先に話にでてきた投資家の斎藤ジェームス文護さんは子供食堂を運営されていますが、ジェームズさんを通じでご縁ができた人同志で、子供達のために何かするのも面白いですね。
谷口:よいですね。みんなで盛り上げていきたいです。

―ジェームズさんといえば、フライトタイムから自家用航空機のホンダジェットを買ったそうですね。

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